横浜の社会教育を辿って5
今度は婦人学級の横浜市の状況を見てみると昭和34年に婦人学級の委嘱がはじまり、20学級が委嘱を受けています。その婦人学級の流れは、昭和54年(1979年)に成人教育学級、要するに対象が婦人だけであったのが一般成人とする対象者の広がりを見せています。婦人学級の流れと共にもう一つあったのが婦人教養セミナーです。それは、1966年(昭和41年)横浜市の婦人コーナー(競馬場跡の場外馬券売り場)が社会教育施設として開設されたのを記念して婦人教養大学が始まりましたがその地域版だと言われています。
横浜市内でも都市化の影響でどんどん団地が乱立し、団地の主婦を対象に地域のセミナーが行われこれが婦人教養セミナーとなりました。これも先の婦人学級が対象を広げたのと同じ時期に対象を一般成人に広げています。その二つが統合され生涯学習学級となりました。
こうして横浜市では婦人学級から始まった小集団での女性の主体形成がはかれるような学びの形が、一般成人対象の生涯学習学級に受け継がれていったといえるのではないでしょうか。