横浜の社会教育を辿って3

 

さて、横浜の婦人教育についてですが、横浜の社会教育は婦人教育から始まり、市内に広がっていったと言っても過言ではないようです。

 横浜では戦前より婦人の有志により国内初の婦人会館が西区紅葉坂につくられました。その後経営、事務を市教育課に移管し「横浜市婦人会館」として、1952(S27)年に再建され、その後は1978(S53)年に南区南太田に移転しました。

そして1957(S32)年から文部省からの委嘱で始まった婦人学級が横浜の地域に広がります。この婦人学級の特色として、講義だけの承り学習ではなく、討議などが取り入れられ、学習内容は、生活に根ざす生活課題を取り上げ、地域社会に役立つような公共性を持ったものを婦人自身が企画・運営していくことが目指されていました。

1966(S41)年には横浜市婦人コーナーが開設され、婦人教養大学が開始され、1970(S45)年には婦人教養セミナーが団地の主婦を対象に20団地で開設されます。

 1988(S63)年には市民局が男女共同参画社会の実現を目指し「横浜女性フォーラム」を開館、その後、男女共同参画センター横浜「フォーラム」、横浜南「フォーラム南太田」、横浜北「アートフォーラムあざみ野」となり、公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が運営を担っています。