学びのとびら

学びのとびら

横浜の社会教育を辿って6

少し話が戻りますが、横浜で1957年に始まった文部省委嘱の婦人学級とはどんなものだったかというと、 ○講義だけの承り学習ではなく、婦人の自主的学習である ○プログラムを持った継続的・計画的学習である ○学級生は固定することが望ましい ○学習内容は、生活に根ざす生活課題を取り上げる ○地域社会に役立つような公共性をもつものでありたい。 そして特色は、日常生活の中の身近な問題を課題とし、学級生同士の集団思考を中心とした学習形態であり、婦人自身が企画・運営していくことである。 (出展:横浜市教育文化センター『市民と学習』、創刊号) とにかく婦人学級がもっとも横浜の生涯学級のおおもとになったと思います。上記に当てはまる学級講座を委嘱しながら企画・運営力とか仲間づくりの力をつけていったのではないかと思います。(1987年頃、社会教育指導員を区でされていた方のお話を元に作成)
学びのとびら

横浜の社会教育を辿って5

今度は婦人学級の横浜市の状況を見てみると昭和34年に婦人学級の委嘱がはじまり、20学級が委嘱を受けています。その婦人学級の流れは、昭和54年(1979年)に成人教育学級、要するに対象が婦人だけであったのが一般成人とする対象者の広がりを見せています。婦人学級の流れと共にもう一つあったのが婦人教養セミナーです。それは、1966年(昭和41年)横浜市の婦人コーナー(競馬場跡の場外馬券売り場)が社会教育施設として開設されたのを記念して婦人教養大学が始まりましたがその地域版だと言われています。 横浜市内でも都市化の影響でどんどん団地が乱立し、団地の主婦を対象に地域のセミナーが行われこれが婦人教養セミナーとなりました。これも先の婦人学級が対象を広げたのと同じ時期に対象を一般成人に広げています。その二つが統合され生涯学習学級となりました。 こうして横浜市では婦人学級から始まった小集団での女性の主体形成がはかれるような学びの形が、一般成人対象の生涯学習学級に受け継がれていったといえるのではないでしょうか。
学びのとびら

横浜の社会教育を辿って4

社会教育から生涯学習の流れ
学びのとびら

横浜の社会教育を辿って3

横浜の婦人教育
学びのとびら

横浜市の社会教育を辿って 2

公民館のない横浜では、どのように青年教育や婦人教育が行われてきたのでしょうか。  まず、青年教育は横浜では成人学校が1950(S25)年に夜間常設校として開校し15歳以上の社会人の学びの場となっていました。 全国では、青年学級...
学びのとびら

横浜市の社会教育を辿って 1

横浜市社会教育コーナーは、他都市では公民館にあたる社会教育施設です。公民館は人々が集い、つながり、学び合う場所とされています。  少し社会教育の流れを辿り、横浜に公民館がない理由、横浜の社会教育の特徴などを考えてみたいと思いま...
学びのとびら

身の周りにある社会教育

参加した学習会でPTAのことが話題になり、ある人が「長い間PTA活動をしてきたが、PTA活動が社会教育だとは思っていなかった」と話されました。最近はPTA役員になったら一年間大変で、なるべくなら役員になりたくないという風潮もあるようです。...
学びのとびら

「社会教育」って

みなさん、2022年4月より新しく横浜市社会教育コーナーの運営団体となりました 夢・コミュニティ・ネットワークです。どうぞよろしくおねがいします。 この「まなびのとびら」ではこの施設の名前にもある「社会教育」ということばを「社...